関東で格式が高い神社と言ったらどこでしょうか?
日光東照宮?鶴岡八幡宮?明治神宮?
確かにいずれの神社も格式が高い神社として有名ですが、創建された歴史や神様共に更に格式の高い神社が存在します。
それが今回紹介する鹿島神宮です。
- 鹿島神宮とはどんな神社か?
- 御祭神、武御雷命とはどんな神様か?
- 要石とは何なのか?
この記事を読めば、鹿島神宮について詳しく知る事ができるので、気になる人は是非とも呼んでみてください。
鹿島神宮とはどんな神社か?
鹿島神宮とは武御雷命(たけみかづちのかみ)を御祭神としている、千葉県の鹿嶋市にある東国三社の内の一社です。
日本の神道には祀る神様によって○○信仰と呼ばれることがあり、その中には鹿島信仰という信仰を持った神社もあります。
その鹿島信仰の総本社が今回紹介する鹿島神宮です。
今でこそ神宮という社号が付いている神社は日本に24社あるとされていますが、
平安時代までは神宮と名の付いている神社は、
伊勢にある伊勢神宮と茨城県にある香取神宮を含め、3社のみとされていました。
このことからも鹿島神宮の歴史の深さがわかるね!
鹿島神宮は日本有数のパワースポットと呼ばれているので、
ありがたいパワーを受けたい人にとっては、非常に人気のある神社とも言われています。
御祭神、武御雷命とは?
武御雷命は軍神として崇められている神様です。
武御雷命は日本神話『古事記』の国譲りの際に天照大御神(あまてらすのおおみかみ)の命により、
大国主命(おおくにぬしのみこと)と地上界を譲るor譲らないといった交渉を行った神様です。詳しくは↓
武御雷命は大国主命との話し合いの際、大国主命の息子である建御名方神(たけみなかたのかみ)と力比べをします。
建御名方神は古事記によると、動かすには千人は必要であろう岩を片手で軽々と動かせる剛力の神様でしたが、
武御雷命はそんな剛力をものともせず、易々と建御名方神を退けます。
古事記の話によると、お互いの腕をつかむ力比べをしたと言われているよ。
建御名方神が武御雷命の腕をつかんだら腕を剣に変えた、という記述もあり。
そういった逸話より、非常に強い力を持った神様として知られています。
このエピソードから、平安時代では藤原氏から氏神として祀られて、政権が武士に移ると軍神として崇められるようになりました。
名前や歴史からわかるように、スポーツや勝負運に御利益があるよ!
鹿島神宮について
ここからは鹿島神宮について、もっと詳しく見てみましょう!
いつ頃創建されたのか?
鹿島神宮の創建は今から約2600年前に、日本の初代天皇である神武天皇が創建したと言われていますが、
なぜ関東に建てたのかはわかっていません。
というのも今でこそ関東は日本の中心都市ですが、日本は元々京都を中心に発展していった国です。
日本の歴史上、関東が表舞台に出てきたのは武士が政権を持った鎌倉時代からです。
そんな中なぜ関東地方に神宮と名の付くような立派な神社を建てたのか、参考となる文献が無いのでよくわかっていません。
ただ、神社という施設は適当に建設するわけでは無く、その土地になにか霊的なパワーや神様の託宣によって建設する場所が決まる事が多いので、
鹿嶋市には私たちが感じる事ができない何かがあるのかもしれないですね。
パワースポットとして有名なのもなにか関係が・・・?
要石とはなんなのか?
鹿島神宮、及び東国三社の香取神宮には要石(かなめいし)という石があります。
昔は日本で発生する地震は地面の中に住む大鯰が起こしていると言われていました。
その大鯰を封印していると言われているのが、この要石です。
鹿島神宮の要石は大鯰の頭、香取神宮の要石は尻尾を抑えていると言われてるよ!
この要石はその昔、水戸黄門でお馴染みの徳川光圀が要石がどうなっているのか気になって石を掘り返そうとしましたが、
穴をいくら掘っても石を掘り返すことができず、ついには諦めてしまったという話があります。
こういった逸話から、要石は鹿島神宮 七不思議として語り継がれています。
どうして鹿がいるの?
鹿島神宮や香取神宮には鹿が飼われています。
なぜ鹿がいるのかというと、建御名方神を国譲りの際に、天照大御神の言葉を伝えた神様天迦久神(あめのかくのかみ)が鹿の神様だからと言われています。
奈良県にも鹿が沢山いるけど、それは春日大社が建御名方神を勧請して祀っている事に由来しているよ!
まとめ
以上で鹿島神宮についてのお話を終わります。
最後にこの記事のまとめをしておきましょう!
- 鹿島神宮には武神、武御雷命が祀られている。
- なぜ鹿嶋市に建てられたのか理由は分かっていない。
- 鹿がいるのは神様の使いだから。
鹿島神宮は千葉県で随一の観光スポットなので、機会があったら是非とも行ってみてください。
以上で本記事は終わりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。