神社やお寺の参拝が昨今ブームとなっていますが、皆さんは参拝の正しい作法はご存じですか?
こう聞かれると、普段神社やお寺に行っていないと意外と難しいものです。
そこで今回は神社、お寺の参拝方法について説明します。
- 神社に行く時の服装
- 鳥居のくぐり方
- 参道の歩き方
- 手水所の作法
- 参拝の作法
↑の手順でもし1つでも、「自分はまだよくわかっていないな」と感じている方は、
この記事を見れば参拝の手順を改めて再確認する事ができます。
神社参拝の作法は人によって異なります。この記事では神社本庁の作法を元に作成しています。
外部リンク⇒神社本庁
神社に行く前の準備
神社に行く前に気を付けたいのは服装です。
これから神様の前に行く事になるので、失礼のない服装で出向きたいですからね。
とは言っても、そこまで厳粛に考える必要はありません。
普段私たちが外出する時の服装で大丈夫です。
和服とかは持ってない人多いもんね・・・。
強いて言うと神社やお寺は敷地が広く、段数の多い階段がある場合が多いので、
歩きやすい服装や靴で参拝することをオススメします。
NGとされる服装としては
- ジャージ
- スウェット
- サンダル
- 露出の高い服装
といったカジュアルな格好は、神様に失礼となるので避けたほうがいいでですね。
お祓いを受ける時は?
参拝では無く、お祓いを受ける時はスーツで臨むのがいいとされています。
カジュアルな服装でも受けれる神社はあるらしいですが、厳粛な神社だと断られる場合があります。
僕の記憶だと出雲大社は断られたはずです。
鳥居のくぐり方
神社に入る時は鳥居をくぐります。
鳥居は神様のいる世界と人間のいる世界の境界線となるもの。
いわば玄関となるので、必ず鳥居から入場しましょう。
鳥居をくぐる時の作法
入場する時も決まりはあります。
- 鳥居の左側に立つ
- 一揖する
- 左足から神社に入る
※鳥居の前の一礼の事を一揖(いちゆう)といいます。
↑の手順で左というキーワードが出ていますが、左に拘るのにも理由があります。
神社では左は神、右は人間を意味していると言われています。
つまり左足から入る事によって、神様に近づくという意味となります。
どこの鳥居をくぐる?
神社によっては鳥居が何箇所もある神社もあります。
その場合は、一の鳥居、二の鳥居といったように名前が付いている鳥居で一揖するのが良いとされています。
鳥居が伏見稲荷神社のように鳥居が大量にある神社では大変だからね。
お寺の場合はどうするの?
お寺には基本的に鳥居がありません。
その代わり山門と呼ばれるお寺の入り口があります。
お寺では山門の前で一礼しましょう。手順は同じです。
参道の歩き方
参道は必ず左側を歩きましょう。
参道の中央は正中(せいちゅう)といって神様が通る道とされています。
なので私達人間は端によって歩くようにしましょう。
もし参道の中央を横切りたい時は、軽く一礼をしてから横切るのがオススメ!
手水所での清め方
拝殿で参拝する前に、手水所(ちょうずしょ)で手を清めましょう。
私たちは普段生活をしている中で様々な穢れを体に蓄積させています。
本来はその穢れを禊によって払う必要がありますが、この手水で簡易的に払う事ができると言われています。
手順は以下の通りです。
- 柄杓を右手にとり、左手を洗う
- 柄杓を左手にとり、右手を洗う
- 柄杓を右手に持ち替えて、左手に水を注いで口をゆすぐ
- 左手を再度洗う
- 水を入れた柄杓を立てて、持った場所を洗う
手水も鳥居の時に話したように、左手から行いましょう。
ここで注意したいのは③です。
衛生面的に問題がある為、決して柄杓に直に口をつけて口をゆすいではいけません。
また、柄杓を使わずに水が溜まっている水盆で直接手水をする人もいますがそれもやめましょう。
拝殿での参拝
手水が済んだら拝殿で参拝しましょう。参拝の手順は下記の通りです。
- お賽銭をいれる
- 鈴を鳴らす
- 2礼2拍手1礼で参拝する
お賽銭をいれる
お賽銭の話でよく出る話題として、「いくら入れるのが正しいのか?」という話題が上がります。
よく聞くのはご縁があるように「5円」を入れるとかですが、本当にそれが正しいんでしょうか?
それについては出雲大社のHPが回答しています。
お賽銭を5円にすると「ご縁がある」とか、「二重にご縁があるように」と25円、「始終ご縁があるように」と45円、「これ以上の硬貨(こうか=効果)はない」と500円などと、ガイドの方がおもしろおかしく話を作って案内されるのを聞くことがあります。 これは、まったく根拠のないおもしろおかしくしようとの“ためにする”語呂合わせにすぎません。大切なのは神様に対して真摯な気持ちでお祈りをし、その気持ちをもって日々の生活を送ることです。祈りの心はお賽銭の金額によって、まして変な語呂合わせで左右されるものではありません。
引用:出雲大社
つまり、お賽銭はお金の大きさでも語呂遊びでもなく、大切なのは祈りを行おうとする気持ちとなります。
なので、その気持ちに応じた金額をお賽銭にするようにしましょう。
鈴を鳴らす
鈴を鳴らす行為には大きく分けて二つの意味があるとされています。
一つは鈴を鳴らすことによって参拝の人達を祓い清める魔よけの意味。
もう一つは神様に自分が来た事を伝える、という意味です。
鈴が無い場合は省略してOK!
2礼2拍手1礼で参拝する
2礼2拍手1礼の"礼"はお辞儀の事です。
つまり2礼は2回お辞儀をするという意味になります。
この時のお辞儀の角度は90度がよいとされているので、しっかり深々と行いましょう。
2礼が済んだら今度は2回手を叩いて静かに祈祷します。
祈祷が終わったら最後にもう一度1礼して拝殿を後にしてください。
神社によって違う?
神社では基本的に2礼2拍手1礼で参拝します。
"基本的に"と言っているのは神社によって回数が異なるからです。
代表的な例は出雲大社ですね。
出雲大社では2礼4拍手1礼となっています。
参拝する前に、各神社での参拝方法はチェックしておこう!
お寺での参拝方法
お寺での参拝方法は神社とちょっと違います。
まず参拝する前に香炉があった場合そこで線香を立てて、その煙で体を浄化させてください。
線香の値段は50~100円が相場だよ!
体を清め終わったらご本尊に祈祷しましょう。
この時手は叩かず、静かに手を合わせお辞儀をして祈るようにしましょう。
お守り/絵馬/おみくじ/御朱印
お参りが済んだらそのまま帰るのもいいですが、折角なので授与所に行ってより神社やお寺を楽しみましょう!
参拝後は主に下記の事をする人が多いですね。
- 御朱印をもらう
- お守りを買う
- 絵馬を飾る
- おみくじを引く
この中でオススメは御朱印をもらうです。
御朱印というのは神社と自分を結ぶ一つの証です。
御朱印を集めると神社やお寺巡りがもっと楽しくなるので、できれば集める事をオススメします。
御朱印の初穂料は一般的に300円~500円、もしくはお気持ちが多いかな?
御朱印はいつ頂くの?
注意したいのは、必ず参拝した後に御朱印を頂いてください。
御朱印は神社に参拝した証となるいわば参拝証となります。
なので、必ず参拝をしてから御朱印を頂くようにしましょう。
ただし神社やお寺によっては最初に社務所に御朱印帳を預けて、参拝をしている間に御朱印を記帳するところもあるようです。
その時はその場のルールに従って頂くようにしましょう。
まとめ
これで神社、お寺の参拝の手順の紹介を終わります。
恐らく初めて聞いた人は一気に覚える事は難しいと思うので、少しづつ覚えていくようにしましょう。
ただし、個人的にで申し訳ないですが、
神社参拝で大事なのは、作法よりも神様を敬う気持ちだと思います。
いかに作法がしっかりしていても、肝心の気持ちが蔑ろでは非常に失礼に感じます。
敬う気持ちがあれば今回紹介した内容も自然と覚えるようになりますしね。
以上で本記事は終わりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。