島根県には日本で屈指の有名な神社、出雲大社があります。
恐らくこの記事を読んでいる人も聞いたこと、もしくは行ったことがある人がいるかもしれません。
ですが、この出雲大社の云われをしっかり説明できる人ってあんまりいないと思うんですよね。
そこで今回はそんな出雲大社についてまとめました。
- 御祭神、大国主命について
- どうして出雲大社ができたのか?
- 出雲市はどうして神在月と呼ばれるのか?
出雲大社はたいへん謎が多い神社として有名ですが、今回はそこら辺は置いておいて、
基本的なことを中心にまとめました。
出雲大社について興味がある人、近々訪れる予定がある人は読んでみてください。
出雲大社とはどんな神社か?
出雲大社は日本の国造りに貢献した神様、大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀っている神社です。
恐らくほとんどの人が「いづもたいしゃ」と呼んでいるかと思いますが、
正式名称は「いづものおおやしろ」と言います。
どっちでもいいけどね。
日本の神話『古事記』は、『因幡の白兎』や『国譲り』の章といったように出雲に関する物語が多く、
伊勢神宮に次いで日本において非常にゆかりのある神社となっています。
御祭神、大国主命とは?
大国主命は日本を統治する為に尽力した国造りの神様です。
日本の童話『因幡の白兎』で兎を助けた事でわかるように、非常に心優しい神様で有名ですね。
ですが、一番の特徴は非常にモテる神様でもあるということです。
大国主命は正妻として須佐之男命(すさのおのみこと)の娘である須勢理毘売命(すせりびめのみこと)がいましたが、
国造りのためとはいえ、日本各地の女神と結婚するといった実にプレイボーイな神様です。
羨ましいねぇ・・・。
とは言っても須勢理毘売命が大国主命がまた新しい女神と結婚しようとした時に、
「私との愛が薄れてしまいそうで怖い」
という意味の歌を詠んだら結婚を取り止めたという話もあるので、
単純な色男というわけでもないのもポイント。
これらの逸話から、大国主命は縁結びに非常に高い御利益があるとされています。
出雲大社について
なぜ出雲大社ができたのか?
出雲大社は大国主命が天照大御神に「自分が住む社を作ってほしい」と頼んだ為、建設されました。
この話で有名なのは古事記の『国譲り』の話です。
細かく説明すると長いので、かいつまんで話します。
地上界に住む神、大国主命は国造りで日本の国土を広げている真っ最中でした。
国造りがある程度形になった時、高天原にいる天照大御神(あまてらすのおおみかみ)が
「日本は天界にいる神が統治するのがよい」と考え、
建御雷神(たけみかづちのかみ)という神様を使いによこします。
建御雷神は大国主命に対して
「日本は天照大御神様が統治するのがふさわしい。」
と日本を明け渡すように伝えます。
一悶着ありましたが、最終的には大国主命は承諾します。
その代わり大国主命は条件として
「日本を明け渡した後、自分が住む社を建てて欲しい」と言いました。
この時提案した社こそが今の出雲大社になります。
昔は巨大建造物だった??
出雲大社ができた当初は非常に大きな建物で、高さは50mにもなったとされています。
現代の建物でいうとSHIBUYA109と同じぐらいの高さだね。
とは言え、昔は今のような優れた耐震構造では無かった為、平安時代までに7回ほど倒壊したらしく、
結局いまのような高さの社殿に収まったそうです。
正直そんなに巨大な建造物だったのか疑問はありますが、
2000年に出雲大社の地下から巨大な柱が出土したらしく、多少の信憑性はありそうですね。
外部リンク⇒中央ロビー展示「出雲大社境内遺跡出土の宇豆柱」
参拝の仕方について
出雲大社での参拝方法は他の神社と少し違います。
特筆すべきは拝殿での御祈祷ですね。
通常の神社では2礼2拍手1礼ですが、出雲大社では2礼4拍手1礼となっています。
なぜこの参拝方法なのかはよくわかっていませんが、昔からの習慣ということもあるので、やっておきましょう。
ちなみにこの2礼4拍手1礼は出雲大社だけでなく、新潟県の弥彦神社や大分県の宇佐八幡宮でもこの方式をとっています。
とは言っても二礼二拍手一礼で問題ないけどね。大事なのは気持ちだよ。
10月には神在月となる由来
日本の月を和風で読むと、10月は神無月と言います。
しかし出雲大社がある島根県の出雲市では、10月になると全国の神社から神様が集まるため、
10月を神在月(かみありづき)と呼んでいます。
神様が集まって何をしているのかと言うと、主に宴会などの酒盛りと縁結びの話し合いをしているといわれています。
この時の神様の会議の事を神議(かむはかり)っていうよ!
出雲大社は御祭神として大国主命が祀られている事もあり、縁結びに御利益がありますが、
特に10月の神在月に参拝する事で、普段よりも更に強い御利益を受けることができるといわれています。
出雲大社に行ってみた
今から6年程前に出雲大社に行ってきたので、
出雲大社には6年程まえに行ったことがあるので、出雲大社内をちょっと見てみましょう。
僕が出雲大社に訪れた時はバイクで行きました。
出雲大社の近くには駐輪場があるので、そこに停めます。
二の鳥居と一緒に『出雲大社』の石碑があります。
観光に来た人は大体ここで写真撮りますね。
ちなみにここから一の鳥居はものすごく遠いので、特別な理由がない限りは二の鳥居スタートでいいと思います。
伊勢神宮ほどではないですが、出雲大社もかなり歩くことになるので、
歩きやすい服装で来ないと泣きを見る事になります。
ある程度歩いていると、大国主命と因幡の白兎の像があります。
後述しますが、出雲大社はウサギの像がものすごく多いです。
更に歩いていくと手水所と三の鳥居がでてきます。
まあ、正直言うとそこまで派手なものでは無いですね。
逆にそれがいいのかも??
奥に進んでいくと、極太なしめ縄で有名な拝殿が拝めます。
ちなみに勘違いしている人もいますが、出雲大社=極太なしめ縄という訳でなく、
これぐらいのサイズのしめ縄がある神社は意外とあります。
諏訪大社とかね。
拝殿の裏手に廻るとウサギの石像がお出迎えします。
それぞれご利益によってポーズが決まっているようで、本を読んでいるのが学力向上、袋をもっているのが金運上昇、ハートを持っているのが恋愛成就らしいです。
伊勢神宮ほどではないですが、摂社や末社の数が多いのも出雲大社の特徴ですね。
おみくじも引きました。
出雲大社のおみくじは大吉や小吉は書いておらず、神様の言葉と運勢のみ。
という訳で一周して帰ってきました。
所要時間は確か1時間30分ぐらいでしたね。そんなに時間はかからないです。
出雲大社東京分祀
「出雲大社に参拝に行きたいけど、遠いから行けない・・・」
と思っている関東住みの方は、出雲大社東京分祀がオススメです。
この神社は名前のとおり、出雲大社の大国主命を分祀(ぶんし)して祀っている神社なので、
出雲大社と同じ御利益がある神社です。
よく勘違いする方が多いんですが、別に総本社ではないと御利益が弱いという訳では無いです。
神様というのは自分の魂を分けて祀る事ができるんですが、分けて祀ったからといって、
力が半分、もしくはそれ以下になるという事がないと言われています。
これは出雲大社東京分祀や他の神社でも同じ事が言えます。
なので、「出雲大社の御利益だけでも受けたい!」と思う関東地方に住んでいる方はこの神社はおススメです。
東京都内には恋愛成就に御利益がある神社はたくさんあるけど、最も高い御利益があるのはこの神社だよと思うよ!
まとめ
以上で出雲大社についての説明を終わります。
最後にこの記事のおさらいをして〆ましょう。
- 大国主命は恋愛成就に非常に高い御利益がある
- 出雲大社は天照大御神が建てた
- 10月に出雲大社に行けば普段よりもさらに高い縁結びの御利益が望める
東京からは距離があるので参拝に行くのが大変な神社ですが、縁結びにおいては日本最強のご利益がある神社だと僕は思います。
彼氏/彼女が欲しいそこのあなた!出雲大社に行ってみませんか?
以上で本記事は終わりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。