日本文化

よくわかる!絵馬の由来と書き方について説明します

皆さんは絵馬を書きますか?

恐らく受験シーズンや就職が控えている時といった、人生において大事な場面で1度は書いた事があると思いますし、

これから書く予定の人もいるかと思います。

ですが"絵馬を書く"と言っても、

実は注意しないといけない事や、奉納する時の手順があるのはご存じでしょうか?

今回の記事ではそんな絵馬の書き方や奉納の仕方、由来についてまとめました。

この記事のテーマ
  • 絵馬の由来
  • 絵馬の書き方
  • 面白い絵馬がある神社orお寺紹介

この記事を読めば今まで漠然としていた絵馬についての知識が付くようになりますし、

これから願掛けをする時の手助けになるかと思います。

気になる人はこのまま読み進めてください。

絵馬の由来

最初は絵馬の由来について簡単に説明します。

昔から神様は馬に乗って、人間が住む下界に降りてくると言われていました。

その為、祭祀の際には馬を奉納するのが習わしとなっていました。

しかし人によっては馬を奉納するのが難しい場合もある為、時代が進むにつれて生きた馬でなく、

木や土で出来た馬の代わりを奉納するようになりました。

そして今では一般の方々にも幅広く祈祷ができるようにと、馬の絵が描いてる木札になったと言われています。

更に神社によっては絵馬の種類も増え、馬の絵だけなく、他の十二支の動物だったり、

形が鳥居やハートの形になったり個性豊かなものが非常に増えています。

そういった可愛らしい絵馬を見つけていくのも、絵馬の醍醐味とも言えますね。

絵馬を書いてから奉納するまでの手順

ここからは絵馬を購入から絵馬の書き方、奉納するまでの手順について紹介していきます。

絵馬を書いてから奉納するまでの手順
  1. 参拝する
  2. 授与所で絵馬を購入する
  3. 絵馬に願い事を書く
  4. 絵馬を奉納する
  5. 願いが叶ったらお礼参りをする

参拝する

  1. 鳥居の前で一礼
  2. 手水所で簡単に禊を終える
  3. 参道は左を歩く
  4. 2礼2拍手1礼でお参りする

参拝の手順については別記事に詳しく書いたので、それを参照してください。

授与所で絵馬を購入する

授与所というのは、お守りや破魔矢等が売っている場所です。

大抵の神社ではそこで絵馬が売っているのでそこで購入してください。

値段は神社にも異なりますが、大体500~1000円程です。

絵馬に願い事を書く

では早速、絵馬に願い事を書いていきましょう。

書き方には色々注意点があるので、ここでまとめておきます。

絵馬を書く時の注意点
  1. 絵馬の裏側に書く
  2. 油性マジックで記入する
  3. 日頃のお礼をする
  4. 願い事は分かりやすくしっかり書く
  5. 日付や名前を書く

絵馬の裏側に書く

絵馬には裏と表があります。

表の面には大抵なにか絵が描いてあるはずなので、そちらには願い事は書かずに、

裏に書くようにしましょう。

油性マジックで記入する

絵馬を書くときは油性マジックで書くようにしましょう。

水性マジックで書いてしまうと滲んでしまいますし、飾っている間に雨や風でインクが落ちてしまう場合があります。

万が一に備え、油性で書くようにしましょう。

マジックは基本的に神社の方が貸してくれますが、自分で持って行った方がスムーズだと思います。

日頃のお礼をする

お願い事を書く前には、マナーとして必ず神様に日頃のお礼を書きましょう。

願い事は分かりやすくしっかり書く

願い事はしっかりとわかりやすく書きます。

絵馬は神様に対して、

○○が叶いますように!

と伝えるものなので、複雑な書き方をすると伝わらないかもしれません。

またお願い事は1つにした方がいいと言われているので、

あまり欲張らず、叶えたい思いを1つの絵馬に一筆入魂していきましょう。

書き方はそれほど決まりはないようですが、縦書きで書くことが一般的です。

日付や名前を書く

願い事が書き終わったら名前を書きます。

神様はたくさんある絵馬の中から、あなたの願いを見つけないといけないのですが、

名前が書いていないとどれなのかわからず、混乱してしまいます。

なので是非とも名前は書きましょう。

本当は住所も書くことが良いとされているんですが、

個人情報保護の観点で今は名前だけでよい、となっているそうです。

もし名前も知られたくないのでしたらイニシャルだけでもいいですし、

神社によっては保護シールを配っている所もあります。

Q,絵馬は持ち帰ってもいいの?

絵馬を一旦持ち帰って書く人もいるようですが、基本的には持ち帰らずその場で書きましょう。

ただしどうしても持ち帰るのであれば、必ず神棚、もしくは自分よりも目上の位置で保管しましょう。

そして後日、絵馬を奉納しに持ってきてください。

絵馬を奉納する

絵馬が書き終わったら奉納しましょう。

神社のどこかには絵馬を奉納する場所(絵馬殿)があるので、そこに飾ります。

絵馬が落ちてしまうと縁起が悪いとされているので、落ちないようにしっかりと結んで奉納してください。

受験シーズンになると非常に混むことがあり、括りつけるのが難しい場合もありますが、

他の方の絵馬を落とさないように慎重に結びましょう。

ここで奉納した後に、別の場所で同じお願いを奉納しても問題はありません。

願いが叶ったらお礼参りをする

絵馬を飾ったら、1年以内にはお礼参りをしに行きましょう。

ここで重要なポイントですが『お願い事が叶わなくても』お礼参りに行くようにしてください。

絵馬を飾った後のお礼参りの意味は2つあります。

  • お願いを叶えて頂いたお礼
  • お願いを聞いて頂いたお礼

願いが叶わずがっかりする事もあると思いますが、しっかりとお礼は忘れないようにしましょう。

日本にある特徴的な絵馬

ここからは日本にある神社で、特に特徴的な絵馬を幾つかご紹介します。

京都河合神社(かもみおやじんじゃ)

ここの神社の絵馬は鏡絵馬と言って、

自分が普段使っているメイク道具で絵馬をメイクして奉納する、という変わった絵馬となっています。

自分の顔を絵馬に書いて飾る事で、外見だけで無く内面も美しくなるように、

という意味合いがあるそうです。

今よりも更に綺麗になりたい方は是非訪れてみてください。

伏見稲荷大社(ふしみいなりじんじゃ)

伏見稲荷大社の絵馬は眷属である狐の形をした絵馬になっています。

この狐の顔はシンプルなので、各自で思い思いの顔に書き換えるのが流行っているようです。

見るだけでも可愛いので、伏見稲荷に行ったら奉納されている絵馬だけでも見てみてください。

三光稲荷神社(さんこういなりじんじゃ)

ここは見ての通りハートの形をした絵馬になっています。

御利益はもちろん縁結び。

もし今素敵な出会いを求めているのなら、1度ここで絵馬を奉納してみてはいかがでしょうか?

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でも男性は行きずらいですよね~。

箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)

最後は箭弓稲荷神社ですね。

ここの絵馬は野球のバットの形をしています。

ここは西武ライオンズが本拠地を埼玉県に置いた事がきっかけで、野球にご利益があるとされるようになり、

このような絵馬を置くようになったとされています。

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ちなみにベースの形をした絵馬もあるよ!

まとめ

以上で絵馬の書き方から奉納するまでの手順の紹介を終わります。

絵馬を書く』というのは受験や就職など、人生の節目節目で行う人が多いと思います。

もし今後書く機会があれば、この記事の内容を思い出していただき、

参考にしていただければ幸いです。

また、絵馬を書くだけでなく、見るだけでも面白いのが絵馬の魅力の一つだと考えているので、

今度神社やお寺に行った時には見てみてください。

以上で本記事は終わりです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。