みなさんは御朱印というものをご存じでしょうか?
昔に比べると広く知れ渡っている印象ですが、
「御朱印に興味があるけどなんだか難しそう・・・。」
と感じている人もいるかもしれません。
そこで今回はそんな方の為に、御朱印についてまとめました。
- 御朱印の意味
- 御朱印の見方
- 神社やお寺での貰い方
この記事を読めば、御朱印に関する疑問はほぼ解決し、明日にでも御朱印を貰いに行けるようになります。
御朱印に興味がある方、これから集めようと考えている方の為に記事を書いたので、
気になる人はこのまま読み進めてください。
御朱印とは何なのか?
最初に御朱印についてご説明します。
御朱印というのは神社・お寺に参拝した証、参拝証の事です。
元々はお寺で写経を納めた証の受付印が始まりとされています。
神社なのに『お経を納める?』
『お経を納める』なので、お経がない神社で貰える事に疑問を持つ方もいるかもしれません。
もちろんそれには理由があります。
そもそも日本では江戸時代まで神仏習合という日本の神様と仏様は同じという考えがあり、
神社とお寺は同じものとされていました。
明治時代に神仏分離令が出され神社とお寺は分かれましたが、御朱印の文化はそのまま残り、
神社でも御朱印を貰う事ができるという訳です。
御朱印を貰うという意味
御朱印を覚えたての方に多いのですが、御朱印をスタンプラリー感覚で、
とにかく沢山集めようしている人を散見します。
ここで1つ皆さんにお聞きしますが、
御朱印をもらうという行為について、皆さんはどう考えていますか?
御朱印というのは先程も言ったように参拝した証、すなわち参拝した神社・お寺とのつながりの証となるわけです。
また、御朱印は神職の方々に丁寧に書いていただくものであり、神社やお寺の気持ちがこもった大事な一筆なのです。
なので、決してスタンプラリー感覚で集めるものではありません。
無下にする事がないように大事に扱いましょう。
御朱印の見方
神社の御朱印
※参考:明治神宮
①奉拝(ほうはい)
「つつしんで参拝させていただきました」という意味。
②社名の押し印
神社名の印です。
③社名・祭神名
神社の名前や御祭神(祀られている神様)の名前。
④神紋(しんもん)
神社の紋。社紋(しゃもん)ともいいます。
⑤日付
参拝した日付。
お寺の御朱印
※参考:高徳院
①奉拝(ほうはい)
「つつしんで参拝させていただきました」という意味。
②本尊名
御本尊(祀られている仏像等の媒体)の名前。
③寺号
寺の名前。
④印
御本尊を梵字で表した印。
⑤寺院の印
寺院名の御朱印。
⑥日付
参拝した日付。
御朱印を貰う準備(御朱印帳)
御朱印の由来や意味が理解出来たら、まず御朱印を納める御朱印帳を用意しましょう。
御朱印帳の入手方法ですが、身近な場所では文具店で購入できますし、
Amazonでも多数の種類を揃えています。
しかし個人的には、神社やお寺で購入することをオススメします。
神社やお寺では、そこでしか売っていない特別な御朱印帳を置いてあるからです。
例えば僕が持っている御朱印帳。
これは江ノ島神社でしか購入することができません。
僕は江ノ島神社によく行くので、御朱印帳を江ノ島神社にする事により、
自分の好きな神社を身近に感じる事ができるようになると考えています。
恐らくみなさんの中にも憧れの神社や、ゆかりのある神社があると思いますので、
是非そちらで御朱印帳を購入することをオススメします。
御朱印帳の種類
御朱印帳には大きく分けて蛇腹(じゃばら)と和綴じ(わとじ)の2種類があります。
蛇腹は背表紙がなく画像のように1度に広げることができるタイプ。
和綴じは本のように背表紙があるタイプです。
(↑の画像は蛇腹タイプ)
どちらがいいのかは好みに寄りますが、蛇腹タイプのほうが1度に複数の御朱印を見る事ができますし、
神職の方が書きやすいのでおススメです。
御朱印帳はわけるべきか?
御朱印帳についてよくある質問として、
「御朱印帳は神社用とお寺用に分けるべきか?」という質問があります。
僕は分けなくてもよいと思っています。
先程説明したように、日本は江戸時代まで神社とお寺は神仏習合の考えの元、
同一のものとして考えられていました。
それを踏まえると「わざわざ御朱印帳は分けなくてもよくないか?」と思っています。
また僕の経験上、お寺に神社の御朱印が入っている御朱印帳を渡しても、断られた事はないです。
ただし僕は全ての神社やお寺を巡った事はなく、絶対に大丈夫とは言えません。
もし心配でしたら分ける事をオススメしますが、基本的に問題無いと思います。
御朱印を貰う
御朱印帳の用意ができたので、早速神社・お寺に参拝して御朱印を頂きましょう。
基本的に御朱印は参拝した後にいただくものなので、まず最初に参拝を済ませましょう。
参拝をする
- 鳥居の前で一礼
- 手水所で簡単に禊を終える
- 参道は左を歩く
- 2礼2拍手1礼でお参りする
参拝の手順については別記事に詳しく書いたので、それを参照してください。
御朱印を貰いに行く
お参りが済んだら御朱印を貰いに行きましょう。
御朱印は基本的には社務所(神職の人が待機する場所)でもらう事が多いです。
大きい神社やお寺だと大きな看板で案内している場合もあります。
御朱印を書いてもらう時間も決められていて、大体9:00~16:00と言われていますが、
神社やお寺によって違うので要確認しましょう。
もしいただけなかった場合はそれも一つの縁として、次の参拝の楽しみに取っておくといいかと思います。
手書きと書き置き
御朱印には大きく分けて手書きと書き置きがあります。
手書きはその名の通り神職の人に書いてもらうもの。
書き置きはすでに書いてある御朱印を紙でいただき、後で自分で御朱印帳に糊付けするものです。
これは神社やお寺によって違いますし、今はコロナ禍という事もあり手書きを行わない所もあります。
とはいえ、御朱印に込められている意味そのものは2つとも同じです。
御朱印の料金
御朱印の料金、いわゆる初穂料(はつほりょう)は基本的に300円~500円が相場となっています。
極まれにですが、お気持ちでという場所もありますが、
その場合は特別な思い入れが無い場合、他の方と同じぐらいでよいと思います。
初穂料を払う時は、できるだけお釣りが出ないようにしましょう。
神社やお寺によっては用意がない場合があります。
間違っても1万円等の大きなお札は出さないようにしましょう。
お礼を忘れずに
御朱印は書いてもらって当たり前ではありません。
神職の方々が時間を割いて丁寧に書いてもらうものです。
人気の神社やお寺では1日に何十枚、いやそれ以上書くことも珍しくないはずです。
しかしそんな膨大な量をこなしつつ、参拝者の事を思いながら懇切丁寧に書いてくださっているので、
書いてもらったら、お礼は忘れずに行うようにしましょう。
よくある御朱印の質問
Q.ネットや本で見た御朱印と違うんだけど?
御朱印は神職の方が手書きで書きます。
その為、人によって筆跡が違うのでネットや本と全く同じにはなりません。
また、神社やお寺によっては季節によって御朱印のデザインが変わるところもあります。
季節によって変わる御朱印で印象的なのは、埼玉県の氷川神社の御朱印です。
この神社の御朱印は、御祭神のスサノオノミコトのシルエットの色が季節によって変わります。
このように神社の御朱印は書き手や時期によって変わる事が多いのです。
この世に同じ御朱印は2つとありませんので、そういった違いを楽しむのも御朱印集めの醍醐味です。
Q.御朱印帳はどうやって保管するの?
御朱印は正式には自宅にある神棚に飾るのがよい、とされています。
しかし、恐らくこの記事を読んでいる9割の人は、自宅に神棚が無いと思います。
その場合は
- 箱の中にしまう
- 本棚にいれる
- ブックスタンドで飾る
といったような保管でよいと思います。
僕は本棚に御朱印帳のスペースを作って飾ってます!
人によって保管方法は違いますが、絶対に無下に扱う事が無いようにしましょう。
御朱印は自分と神社とのつながりなので、大切に保管してください。
Q.持ち運んでる時に汚れるのが心配・・・。
僕は御朱印帳を保護するためにスーパーの袋に入れて持ち歩いています。
もっとオシャレにしたい場合は、御朱印帳カバーというのが神社や文房具店、Amazonで売っているので購入するのも手です。
まとめ
以上が御朱印を貰うまでの手順になります。
御朱印についてよくわからなかった人も、聞いてみると案外簡単だなと感じたと思います。
神社やお寺離れが広がりつつある昨今、御朱印を集めるというのは、
神社やお寺に興味を持ってもらう為の第一歩だと僕は思っています。
この記事を読んで御朱印に興味を持った方は是非とも実際に参拝してみてください。
これからの参拝がきっと楽しくなるはずです。
以上で本記事は終わりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。